令和7年 第1回平川市議会定例会市政方針説明
令和7年3月3日 月曜日 平川市議会議場
本日、令和7年 第1回平川市議会定例会の開会に当たり、令和7年度の市政運営に臨む所信の一端を述べさせていただきます。
これまで、私は、「対話と実行」、「透明性と発信力」、「公正・公平」の3つの基本姿勢を軸とし、第2次平川市長期総合プランの3つの基本目標である、「魅力あるひとづくり」、「活力あるしごとづくり」、「住み続けたいまちづくり」を達成するため、重点的に予算を配分し、元気な平川市をさらに前進させるべく、力を傾注してまいりました。
このような中、当市の財政状況は、合併以来、行政改革を確実に推進し、健全化判断比率は改善しているものの、地方交付税をはじめとする依存財源に頼らざるを得ない状況にあります。
令和7年度当初予算案において、歳入では、家屋の新築・増築等による固定資産税の増などにより、市税全体では、令和6年度比1.6パーセント増の25億8千万円を見込んでおりますが、自主財源比率は23.2パーセントと依然として低い状況にあります。
歳出では、尾上分庁舎や碇ヶ関温泉会館の改修事業などの大型の建設事業や、社会保障に係る費用なども増加していくことから、基金の取り崩しが続く見込みであります。
これらのことを踏まえ、将来に備えた財政基盤の強化や施設の統廃合、事務事業の見直しなど、行政のスリム化が急務であることから、第4次平川市行政改革大綱に沿った取組を着実に進めてまいりたいと考えております。
ここで、長期総合プランに掲げる3つの基本目標に沿って、令和7年度の主要施策の大要について、ご説明を申し上げます。
1つ目は、魅力あるひとづくりについてであります。
当市への移住・定住の促進を図るため、当市に居住し、奨学金を返還する若者に対し、就労初期の経済的負担を軽減することを目的に、奨学金返還支援事業を新たに実施してまいりたいと考えております。
また、都市部などから移住する際は、自動車運転免許証を取得していないことが障壁の一つであることから、その取得費用を支援してまいりたいと考えております。
都市部への人口流出により加速的に人口が減少している中、これまでの住宅の新築や購入への支援策や子育て世帯の負担軽減策に加え、より充実した移住・定住者への支援策を展開してまいります。
スポーツで元気なまちづくりの施策では、第一線で活躍している選手を招へいしての、トップアスリート教室を継続し、子どもたちのスポーツに対する興味や意欲を高めるとともに、全国大会等で活躍できる選手の育成を図ることとしております。
令和8年度に開催される、青の煌めきあおもり国スポのリハーサル大会として、令和7年度には、内閣総理大臣杯第62回全日本社会人ウエイトリフティング選手権大会およびレディースカップ第17回全日本女子選抜ウエイトリフティング選手権大会が、ひらかわドリームアリーナで開催となります。
リハーサル大会の成功が、本番となる国スポ開催の弾みとなるよう取り組んでまいります。
次に、基本目標2つ目の活力あるしごとづくりについてであります。
当市の基幹産業である農業においても、高齢化や後継者不足が深刻な課題であります。
国では、49歳以下の新規就農者に対し支援を行っておりますが、担い手不足や耕作放棄地の増加といった問題への対応として、50歳以上60歳以下の新規就農者に対し市独自に支援することとしております。
さらに、農業用機械への初期投資を抑制するため、民間企業との協同による農業用機械シェアリング事業を継続するほか、省力化や軽労化のため、スマート農業技術を導入する農業者への支援を継続してまいります。
基本目標3つ目、住み続けたいまちづくりについてであります。
国では、4月から、帯状疱疹ワクチンの定期接種を開始することとしておりますが、この定期接種の対象者のほか、対象外となる市民に対しても、市では独自に予防接種費用を助成することといたします。これにより、65歳以上のすべての市民が、予防接種を受けることができますので、帯状疱疹の発症者数の減少を目指してまいりたいと考えております。
また、不妊治療のうち保険適用外の先進医療について、助成する事業を創設することといたしました。
昨年10月から、保育料の完全無料化を開始したところでありますが、令和7年度も事業継続し、副食費の無償化や、学校給食費の無償化、高校生までの医療費の無料化などと併せ、「住みたい、産みたい、育てたい」まちづくりに取り組んでまいります。
平川市は、令和8年1月1日に、市制施行20周年を迎えます。記念事業として、全国各地で演奏会を行い、海外でも人気のある「ズーラシアンブラス ファミリーコンサート」を開催したいと考えております。そのほか、様々な事業を実施し、多くの市民の皆様とともに、20年を迎える平川市をお祝いしたいと思います。
そのような中、10年先の平川市を見据え、中心市街地の活性化や雇用の場の創出、スマートインターチェンジの検討など、平川市の持続的な発展を目指した、まちづくり戦略事業に着手することといたしました。
平川市の「みらいの礎」を築くための新たな戦略として、取り組んでまいりたいと考えております。
以上、令和7年度の施策の大要について、ご説明申し上げました。
今後も、平川市の創生に向け、市民、企業、行政が一体となり、当市の将来像である「あふれる笑顔 暮らし輝く 平川市」を実現するため、全力で市政運営に取り組んでまいりますので、議員各位並びに市民の皆様の一層のご理解、ご協力をお願い申し上げます。